株式会社戸高鉱業所を分析 - Finance Company

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株式会社戸高鉱業所を分析


株式会社戸高鉱業所は、大分県津久見市に本社を置く、石灰石の採掘・加工・販売を主な事業とする企業です。1923年に創業し、現在では国内有数の石灰石メーカーとして、建設・土木・セメント・製鉄などの業界に製品を供給しています。


同社の強みは、豊富な石灰石資源を保有していることです。津久見市は、日本有数の石灰石産地であり、同社は市内に2つの鉱山を保有しています。また、自社で石灰石を採掘・加工する体制を整えているため、安定的な供給体制を構築しています。


近年、同社は環境配慮型の製品開発にも注力しています。たとえば、生石灰を水で固めた「消石灰」は、セメントの原料として使用されるほか、浄水や土壌改良にも用いられます。同社は、この消石灰の製造過程で発生する二酸化炭素を回収・利用するための研究開発を進めており、脱炭素社会の実現に貢献する取り組みを進めています。


2022年度の売上高は、前年度比10.6%増の132億円、営業利益は同11.2%増の10億円を計上しました。今後も、石灰石資源の有効活用と環境配慮型製品の開発に注力し、さらなる成長を目指していくとしています。




以下に、同社の強みと課題をまとめます。


強み


豊富な石灰石資源を保有


自社で石灰石を採掘・加工する体制


環境配慮型の製品開発に注力


課題


原材料価格の高騰


海外メーカーとの競争


同社は、石灰石資源の有効活用と環境配慮型製品の開発に注力することで、これらの課題を克服し、さらなる成長を目指していくとしています。